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2008/02/27

そこのけそこのけ

そこのけ そこ退け そこのけ

Hyoushi  そこのけそこのけ軍艦が通る。そこのけそこのけ原子力が通る。そこのけ、そこのけ…。
 原子力と軍事政策は似通う。特例的な予算、産業会の構図、情報公開のあり方、そして被害の対象など。似て非なるものも多かろうが、共通点が際立って多い。
 軍事ではアメリカ発の技術で日本がライセンス生産、その一つ、イージス艦『あたご』が世代を引き継ぐ漁民もろとも船を真っ二つにした。原子力ではアメリカ発の軽水炉が多くの漁民が住む地域を分断し続けてきた。2002年の不正隠しで第一線を退いたかと思った荒木元東電顧問は、ちゃっかりと小泉元首相の私的諮問機関に居座り、武器輸出三原則を見直すこと、アメリカとミサイル防衛を進めることなどの報告をとりまとめている。
 六ヶ所再処理工場は、あえて言えば日本の軍事産業が総がかりで参画した施設にもみえる。ただし技術の大半はフランス発。そこにこだわりの日本が積み上げた技術でコケている。高レベル廃液をガラス固化する工程だ。ガラス固化は温度管理が難しく、廃液中のナトリウム含有量の調整がその要因の一つともいう。
 このガラス溶融炉を製造したのがIHI(旧石川島播磨)。フランスのガラス溶融炉を導入しなかった理由は耐久性の問題という理由には納得できる面もあるが、なぜ開発にIHIにこだわるのかという点に疑問をもつ関係者も多いという。高レベル廃液は4万種類を超える元素、核種の混合溶液で、その処理には未知の部分が多い。これらの元素のうち、希少金属である白金族がガラス溶融に堆積し、欠陥ガラス固化体ができるようになったため、昨年12月末よりガラス固化がストップしている。この点検や堆積した白金族などの除去のため、再開の見通しは3月末で、そのため再処理工場のしゅん工自体が今年2月から5月へと延期された。
 IHIと温度管理とナトリウムとくれば思い出すのが1995年12月から止まっている『もんじゅ』だ。私たちは『もんじゅ』事故後のように、六ヶ所再処理工場の試験はいったんストップし、国民的な議論の場を設けるべきだと訴える。『もんじゅ』では、事故後でさえ情報改ざんを行った。『再処理』においては、「残留ガラスは化学試験での実績とほぼ同程度残っていることを確認」などと社長は言っているが、実績が記されているはずの『化学試験報告書(その3)』は概要版のみしか公表されておらず、専門家ですら真偽を確かめることができない。
 さて、「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律に基づく特定放射性廃棄物の最終処分に関する」基本方針と計画が改定され、その閣議決定が近々準備されている。これも「先に処分ありき」で、処分の手前の処理については一顧だにしない。世の廃棄物行政は、処分場立地に苦しみ、行政が住民と語り合いながら、産業界も加わり減量・減容処理技術を高めるが、原子力行政のありかたがそれを許さないのか?
 雀の子、そこのけそこのけお馬が通る(一茶)

ニュースは以下で
「stpo_saisyori_news080227.pdf」をダウンロード

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